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失恋から立ち直るために vol.2

2010年7月14日

<失恋レポート第2弾>

ども 甲本です。

士郎さんの失恋レポート第二弾をお届けします。

前回のヤツと見比べてみてください。

彼が少しずつ成長しているのがわかると思うので。

恋愛に悩める一人の男が
数々の挫折や苦悩の中、どう考え行動してきたか。

それをあなたにも追体験してもらえればなと思います。

では

士郎さんに「ありがとね」と一言だけ言ってから
読んでみてください。

(本人はそんなこと要求する人じゃないですけどね 笑)

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さて。私の失恋レポート第二弾をお届けします。
嫌になるほど長いです(汗)

なので、本当にお時間のあるときに目を通してください。

質問というより自己開示、報告のスタンスですので。
とくにお返事などもお気遣いなく。

 よろしくお願いします。

第二幕 【Hさん編】

 HさんはMちゃんと同時期に入社した、
 Mちゃんよりひとつ年上の女性です。

 線の細い女性で背はすらりと高く、
 仕事ぶりの真面目な人でした。

 話してみると前職は歯科助手。
 理性的な言動と知的な雰囲気に私の心が動きます。
 
 Mちゃんに撃沈した…というより、
 もろとも轟沈というほうが正しいですか。
 そのショックも癒えない間もなくの出来事です。
 
 入社して数か月も過ぎると、自閉的な私にも幾人か、
 声をかけてくれる同僚ができはじめていました。

「よー士郎ちゃん! どや、もー立ち直れたか?」

 大阪出身の同僚、Uさん。

 Mちゃんと私の凄惨な顛末を知る彼が、
 ばしばし私の肩を叩きます。

「なんやお前まだ引きずっとんか!
 はよ忘れろコラ。Mの名前出すの禁止や禁止!」

「でも」

「でもやない。ええなーと思てる子ォ、他にいてんのか?」

 私は少し躊躇しましたが、Hさんの名を出しました。
 Uさんが悪戯を見つけた子供のようにはしゃぎます。

「ほっほーHさんかい。おお、ええんとちゃうかぁ?
 悪うない。中国人みたいな顔してっけど、Mよかええと思うで」

「Uさん…。面白がってるでしょ?」

「オモロイわ、そら」

 面白いですね。私がUさんでも面白いですから。

 さて。そうは宣言してみたものの、
 昨日の今日で自信のカケラも、
 恋愛のノウハウも皆無な私です。

 ワラをもすがる思いで、恋愛のハウツー本を探してみることにしました。
 一冊読んでみるとカルチャーショックの連発でした。

 自己開示や単純接触の原理なども、
 このとき知識としてはじめて触れました。

 そしてこのジャンルを何冊か読むうちに、
 なんとなく自信がついてきます。

 これで、きっと、Hさんに近づける…。

 女性に対する関心が、俄然増してきます。

 思い込みの激しい私は勇躍、
 にわか仕込みの恋愛術をHさんにぶつけていきます。

 単純接触の原理に従い、とにかく接触回数を増やし
(印象の質などお構いなし)。

 会話に沈黙が入らないよう喋りつづけ
(意味不明かつ、着地点を無視して話題が次々飛びまくる)。

 好意の返報性を武器に好きだーサインを出しまくる
(駆け寄って話しかけたり人前で笑顔トーク)…。

 やがて社内の人から、こんなことを尋ねられるようになりました。

「士郎、Hさんとはうまくいってるのか?」

「は?」

「Hさんと付き合ってるんだろ?」

「いえ。付き合ってませんよ」

 相手は、なんだそうなのか、
 と怪訝な反応をするのでした。

 しかし私は有頂天です。
 そのくらい仲良く見えるんだ…。

 よしっ、もうひといき♪

 とあるハウツーに「女性を誘いたければ、理由をくっつけろ」
 というものがありました。

 女性は、それらしい理由さえあれば異性とペアで行動する際に
 心理的抵抗が弱まる。

 この心理を利用すれば誘いに応じてくれやすくなる、
 というものです。

 もうひといき♪ の私はこれを試す機会を得ました。

 共通の同僚(女性)が病気を患い、入院したのです。
 そのお見舞いに、Hさんを誘います。
 即、OKが貰えました。

 心躍る私です。

 しかし私は、このときの自分ほど思い返して
 情けなく、腹立たしく、憤ることはありません。

 入院した女性は、Mちゃんとの件で私たちの間に立ち、
 相談に乗ってくれた恩ある人です。

 その彼女が病床にあるというのに、
 私はその彼女の苦境をイベントとして捉えていたのですから。

 いいえ。その人を労り気遣う気持ちはありました。

 入院前に「がんばって」と励ましもしたし、
 選別にクッキーをサプライズ・プレゼントして喜んでもらったのも
 誓って彼女を想っての行為です。

 しかし、この時の私は、お見舞いの準備に作る
 御機嫌取りのお菓子の計画や、お見舞いのあとでHさんを何処へ、
 どうやって楽しいことに誘おうかということばかり、
 考えるようになっていました。

 そんな、さもしい心が報われるはずがありません。
 数日後、私はHさんに呼び止めらます。

「士郎さん、お見舞いの件なんですけど」

 切り出したHさんの次の言葉は、私が思ってもいないものでした。

「彼女、病気で弱ってるところを人に見られたくないって
 言ってるらしいんです。
 気を使わせちゃ悪いし、私やっぱり、行くのやめます」

 まあ、仕方ないか…。
 私はため息交じりに、Hさんの言葉を信じてお見舞いを諦めました。
 私は、どうしてひとりでお見舞いに行かなかったのでしょうか。

 後日、ふとしたタイミングの悪戯とでもいうべき出来事が起こります。
 Hさんを交えた年配の女性と三人で雑談していたときのこと。

 年配の女性から、入院中の彼女の話題が出されました。
 術後、ようやく体力が回復してきたので退院が間近らしい、というのです。
 そのことをどうして知ったのか私が尋ねると…。

「本人に直接聞いたから。先週Hさんとお見舞行ってね」

 私は動揺を、語り手の女性には悟られずにおくことができました。
 傍らのHさんは、まったくの知らぬ顔で聞き役に徹しています。

 きっと、俺との約束を断ったあとに、誘われて気が変わったんだろう…。

 私は自分に都合よく解釈し、それでも不安に耐え切れず、
 やがて機会を改めてHさんに問い掛けました。

「…お見舞い、行ったんだ」

 Hさんは。
 私を鋭く睨み据えます。

「士郎さん、なんか勘違いしてませんか?」

「え?」

「私に彼氏いるのかとか、いろいろ聴きまわってるって…。
 気持ち悪いから、知りたいなら私に直接聞いてください。

 お見舞いを断ったのだって、
 一緒に行って付き合ってると思われたくないから。
 私、そういうつもりないですから」

 強い言葉がまるで私の頬を打つように飛びかかってきます。

 敵愾心を剥き出しに、
 いつでも逃げ出せるように身構えるHさん。

 聴きまわったりしていない!

 私はそこばかりを全力で否定します。
 Hさんは信じてくれはしませんでした。

■Hさん編まとめ

 こののち、弁解と否定を幾度となくゴリ押ししたせいで、
 Hさんとは絶縁状態になりました。

 精神的負担で会社を辞めようかとも考えた…というほど、
 私は彼女を追い込んでしまいました。

 まったく…。

 ここまで身勝手な男は、ど突き倒しても飽き足りません。
 本気でそう思います。

 過去の自分にヒートアップするのは程々にして、
 冷静に考えますと…。

 「相手の立場で考える」「気まずい状況への誘い」というタブーを、
 このとき体験していたにも関わらず、
 大本命のCちゃんに繰り返しています。

 過去から学ぶ作業がいかに重要か、
 身にしみることしきりです。

 現在、Hさんは会社を辞めて別の生活をしています。

 退社の理由は私ではなく、
 仕事上のストレスだということです。

 たしかに彼女は上層部との軋轢に疲弊し、
 目に見えてやつれていました。

 絶縁状態のまま、人づてにHさんが退社することを知った私は、
 数か月ぶりに彼女に声をかけました。

 最後はせめて素直な気持ちでと、
 お別れのマフィンをプレゼントに差し出して。

 そのとき「いろいろごめん」と謝りました。

 彼女は私のしつこさを、すごく前向きな人、
 と言い換えてくれました。

「好きになってくれたのは嬉しかった」

 そのときの彼女の、わだかまりを水に流してくれた笑顔が鮮明に、
 記憶に残っています。

 簡素な「いろいろごめん」の、ひとこと。
 言ってしまえば一瞬です。

 ぶち壊したのも自分なら、
 逃げて拗ねて我を張って直そうとしなかったのも自分。

 時間をどれだけ棒に振ったか。
 でも最後の最後に及第点。そんな別れだったと思います。

 私が大人の男だったら、
 彼女の相談相手になれていたかもしれません。

 今も会社に、もしかしたら私の傍にいてくれていたかもしれません。

 いつか、誰かのためにそうできる男に私はなります。

 Hさんを好きになったことで、たくさんのことが学べたのですから、
 彼女に出会えたことに感謝です。

 最後にメアドくらい、聞いておけばよかったかな…。

 以上。赤裸々レポート第二弾でした。

 ここまで目を通してくださり、ありがとうございました。

 甲本さんは、いろんな方のために尽力されている素晴らしい方です。

 私もそんな魅力の一かけらでも見習えるよう、
 精一杯自分を磨いていきたいです。

 今後ともよろしくお願いします。
 それではまた。

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ここまで、いかがだったでしょうか?

彼は確かに失敗を犯しました。

しかし、そこから確実に何かをつかんで
もう一度立ち上がりがんばろうとしています。

その精神は僕らも見習わないといけませんね。

そして、彼の失敗から多くの教訓を得てください。

恋愛は本来楽しいものだと僕は思っていますが
時として相手をひどく傷つけてしまう事だってあるんです。

独りよがりの恋愛をして
心惹かれた女性を傷つけるような
悲惨な過ちを犯さないためにも、
しっかりと学んでくださいね。

彼の最後の言葉

「精一杯自分を磨いていきたいです」

これは万人に共通する
幸せをつかむための最大の秘訣です。

ぜひ、この記事から学んだことを
あなたの恋愛に活かしていってくださいね。

ではでは

ここまで読んでくれて
ありがとうございました!

また第3弾をアップしますので
お楽しみに。

甲本

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